花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いや今日からできる対策方法をご紹介【医師監修】
この記事の結論
- 花粉症で熱が出ることはまれで、出ても37度前後の微熱程度です。38度以上の高熱なら、風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎など別の病気を疑いましょう。
- はっきりした発熱がなくても、炎症や鼻づまりによる睡眠不足、抗ヒスタミン薬の副作用で「熱っぽい」「だるい」と感じることがあります。
- 花粉症か風邪かは、熱だけでなく鼻水の状態・目のかゆみ・症状が続く期間をあわせて見分けます。
- 微熱や熱っぽさが長引くとき、息苦しさがあるとき、市販薬で治まらないときは、早めに医療機関を受診しましょう。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)でお困りの方から、花粉症で発熱する理由や発熱したときの対処方法を知りたいという声をよく聞きます。
花粉症が原因で発熱することはまれですが、免疫の過剰反応や副鼻腔炎を併発していることなどが原因で発熱することもあります。
この記事では、花粉症で発熱する理由や対処方法、風邪による発熱との違いなどをご紹介します。
花粉症による発熱でお困りの方は、是非今後の参考にしてみてください。
オンライン診療SOKUYAKU(ソクヤク)
- ● 全国どこでも当日中に薬をお届け
- ● 予約~薬の受け取りまでスマホで完結
- ● 365日・土日祝も受診可能
- ● 20,000件以上の医療機関・薬局と提携
- ● 安心の保険診療で料金も明快
花粉症で発熱することはあるの?風邪による発熱との違いは?

花粉症で発熱することはあるの?
花粉症で熱が出る理由
花粉症の主な症状は、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみや充血、涙などで、発熱することはまれです。発熱する場合の理由としては、免疫の過剰反応、自律神経の乱れ、副鼻腔炎の併発などが考えられます。
花粉症は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)である花粉が体内に入ることで起こります。花粉が鼻や目の粘膜に付くことをくり返すうちに、体質によっては花粉に反応するIgE抗体が作られます。その後、再び花粉が入ってくると免疫が過剰に反応し、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出されて、くしゃみや鼻水、鼻づまりを引き起こします。このとき鼻やのどの粘膜で起こる炎症が強いと、37度前後の微熱が出ることもあります。
また、鼻の粘膜の腫れが続くと、鼻の周りにある空洞(副鼻腔)の出入り口がふさがりやすくなります。そこに細菌やウイルスによる感染症が加わると副鼻腔炎を併発し、発熱のほか、黄色や緑色の粘り気のある鼻水や、頬や額など顔面の痛みが出ることがあります。
何度くらいの熱が出る?
花粉症による熱は出たとしても、一般的には37度強と軽度です。
もし、38度を超えるような高熱が出た場合は、花粉症ではなくインフルエンザや風邪などの別の原因が加わって発熱した可能性があります。
熱っぽい・だるい(倦怠感)と感じることもある
はっきりとした発熱がなくても、花粉の飛散シーズン中に「熱っぽい」「体がだるい」と感じる方は少なくありません。花粉症では、炎症による微熱のほか、全身の倦怠感や頭痛(頭が重い感じ)が現れることもあります。
鼻づまりが続くと口呼吸になりやすく、のどの乾燥やいびきで眠りが浅くなることも、だるさの原因のひとつです。睡眠の質が下がると、日中の倦怠感や集中力の低下につながります。つらい症状が重なって、仕事や家事に支障が出ることもあります。
また、花粉症の治療に使われる抗ヒスタミン薬には、眠気やだるさが出やすいものもあります。薬を飲み始めてから眠気やだるさが気になる場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。眠気の出にくい薬に変えられることもあります。薬によっては服用中の車の運転を控える必要があるため、注意事項も確認しておきましょう。
花粉症による熱と、風邪による熱の違いは?
花粉症による熱と、風邪による熱の見分けかた
花粉症でも重症の場合は、37度程度の微熱が出ることがあります。一方で風邪では高熱が出ることがあります。
そのため、37.5度以上の発熱が出た場合は、花粉症よりも風邪などの他の病気である可能性を考える方が妥当でしょう。
しかし、風邪でも発熱しない場合や微熱にとどまるケースもあるため、基本的に発熱だけで花粉症か風邪かを見分けることは難しいです。透明でサラサラの鼻水、目のかゆみや充血、悪寒の有無なども踏まえて、総合的に判断する必要があります。花粉症と風邪の主な症状の違いは、表①のとおりです。
表① 花粉症と風邪の主な症状の違い
| 症状 | 花粉症 | 風邪 |
|---|---|---|
| 熱 | ほとんど出ない。出ても37度前後の微熱程度 | 微熱のほか、38度以上の高熱が出ることもある |
| 鼻水 | 透明でサラサラしている | 数日たつと黄色や緑色の粘り気のある鼻水に変わることが多い |
| くしゃみ | 何度も連続して出やすい | 連続して出ることは少ない |
| 目の症状 | かゆみ・充血・涙が出やすい | あまりみられない |
| のど・咳 | のどのかゆみやイガイガ感、咳が出ることがある | のどの痛みや腫れ、痰を伴う咳が出やすい |
| 全身の症状 | 熱っぽさや倦怠感が出ることがある | 悪寒や関節痛、倦怠感が出ることがある |
| 症状が続く期間 | 花粉が飛散するシーズン中は続く | 1週間〜10日程度で治まることが多い(咳は長引くこともある) |
発熱した場合は、どちらかと言えば花粉症よりも、風邪やインフルエンザといった感染症など、他の病気が原因になっている可能性を考え、必要に応じて医療機関で診察を受けて診断してもらうことを検討した方がいいです。
花粉症でも咳やのどの痛みが生じることがある
花粉症による症状は、主に目と鼻にあらわれますが、咳やのどの痛みが生じることもあります。鼻からのどへ流れた花粉の成分にのどの粘膜が反応することに加え、鼻づまりで口呼吸になるとのどが乾燥しやすく、鼻水がのどに流れ込む刺激も加わって、のどに炎症が起こりやすくなるためです。
風邪やインフルエンザによる咳や喉の痛みとの違いは、発症時期である程度見分けることができます。風邪やインフルエンザによる咳やのどの痛みは、発症から1週間程度で治まることが一般的ですが、花粉症による咳やのどの痛みは、原則として花粉が飛散しているシーズン中はダラダラと続くことが多いです。
地域によって差はありますが、スギ花粉は3月頃、ヒノキ花粉は4月頃に飛散のピークを迎えます。このほか、初夏はイネ科、秋はブタクサやヨモギなどの花粉が原因になることもあります。花粉の多い時期に咳やのどの症状が長引く場合は、花粉症の影響も考えられます。ただし、咳が3週間以上続く場合や、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がある場合は、ぜんそくなど別の病気の可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。
花粉症で熱が出たときの対処方法

病院で診てもらい、薬を処方してもらう
花粉症シーズンに熱が出た場合は、発熱の原因を調べるためにも医師の診察を受けましょう。医師が症状に応じて適切な治療薬を処方してくれます。
花粉症のおくすりの紹介 ~自分に合ったお薬を服用しましょう~
花粉症の治療では、症状のタイプや重症度に合わせて薬を選んだり組み合わせたりします。専門の学会がまとめた「鼻アレルギー診療ガイドライン」でも、症状や重症度に応じて治療法を選ぶことが示されています。主な薬は次のとおりです。
- くしゃみや鼻水:抗ヒスタミン薬などの内服薬
- 鼻づまり:ステロイドを含む点鼻薬(くしゃみや鼻水にも効果があります)、ロイコトリエン受容体拮抗薬
- 目のかゆみ:点眼薬
毎年つらい症状に悩まされている方には、花粉が飛び始める頃や症状が軽いうちから薬を使い始める「初期療法」が勧められています。
花粉症の薬はいつ飲むべき?服用のタイミングと症状を軽減できる方法を紹介
薬で症状を抑える治療のほかに、体質の改善を目指す免疫療法もあります。アレルゲン免疫療法と呼ばれ、原因となる花粉のエキスを少しずつ体に取り入れて、アレルギーの反応を弱めていく治療です。舌の下に薬を置く舌下免疫療法(花粉症ではスギ花粉症が対象)と、注射で投与する皮下免疫療法があり、どちらも数年単位で続ける必要があります。なお、スギ花粉の舌下免疫療法は花粉が飛散するシーズン中には始められないため、シーズンが終わってから医師に相談しましょう。
ステロイドの点鼻薬や抗ヒスタミン薬などを使っても症状が十分に治まらない重症のスギ花粉症(12歳以上)では、条件を満たせば、IgE抗体の働きを抑える注射薬(抗IgE抗体製剤)が使われることもあります。
市販の解熱剤を服用する
花粉症による熱が出た場合、市販の解熱薬を服用することもひとつの対処法です。市販の解熱薬を飲めば、一時的に熱は下がるかもしれません。ただし、解熱薬はくしゃみや鼻水などの花粉症の症状を抑える薬ではありません。
医師から処方される医療用医薬品のうち副作用が少なく安全性が高いものを市販薬へ転用した「スイッチOTC」と呼ばれる医薬品も有用です。
薬局やドラッグストアなどで購入可能です。どの薬を購入すべきか薬剤師に相談するのも良いでしょう。特に、市販の総合かぜ薬には抗ヒスタミン成分を含むものが多く、花粉症の薬と一緒に飲むと眠気などが強く出ることがあります。花粉症の薬を使っている方は、購入時に薬剤師に伝えましょう。
しかし、市販の解熱薬を飲んでも熱が下がらないときは、無理せず病院を受診することも検討した方がいいかもしれません。
自分でできる花粉症の対策方法

外出時
ニュースなどで花粉の飛散情報を確認して、飛散量が多い日は外出をできるだけ控えた方がよいでしょう。花粉の飛散量が多い日に外出しなければならないときは、以下のことに気をつけてください。
マスクを着用する
アレルゲンである花粉が体内へ侵入することをできるだけ防ぐことが大切です。マスクをつけると、吸い込む花粉の量を抑えることができ、鼻の症状を軽減することが期待できます。通常のマスクよりも吸い込む花粉量を減少させられる、花粉症用のマスクがおすすめです。外出している間、ずっと着用していなければならないため、着け心地がよいマスクを選びましょう。
メガネを着用する
メガネを着用すると、目に入る花粉量を抑えることができ、目の症状を軽減することが期待できます。コンタクトレンズによる目への刺激が、花粉症の症状を悪化させてしまう可能性があるので、花粉シーズンはメガネの着用をおすすめします。
普通のメガネより目に入る花粉量を減少させられる花粉症用メガネを着用すれば、目の症状をより軽減することができるでしょう。
花粉が付着しにくい服を着る
ウールなどの花粉が付着しやすい服ではなく、表面がツルツルしている綿や化学繊維の服を着ることをおすすめします。花粉が付着しにくい服であれば、帰宅前に軽く服をはたくことで花粉を払い落としやすいです。
帽子をかぶる
帽子をかぶっていると、頭や顔につく花粉を減らすことが期待できます。また、帰宅前に帽子についた花粉を払って、家の中に花粉を持ち込まないように気をつけましょう。
帰宅時
帰宅時は、花粉を家の中に持ち込まないように、以下のことに注意してください。
家に入る前に花粉を払い落す
家の中に花粉を持ち込まないようにするために、玄関前で衣服や帽子についた花粉を払い落としてください。
手洗い、うがい、洗顔をする
自宅に着いたら、手洗いとうがいをしましょう。うがいをすると、のどの粘膜に付着した花粉を落とすことが期待できます。また、顔についた花粉を洗い落とすために、洗顔をしてください。目や鼻の中に花粉が入らないように注意して洗いましょう。鼻の粘膜に付着している花粉を取り除くために、鼻うがいや鼻かみをするのもよいでしょう。
自宅にいる時
外から自宅の中に花粉が入ってこないように、花粉の飛散が多い日は窓を開けないことをおすすめします。自宅では以下のことに注意してください。
窓は短時間だけ少し開ける
花粉シーズンに換気などのために窓を開けなければいけない場合は、レースのカーテンを閉じたまま、短時間だけ少し開けるようにしてください。外から入ってくる花粉量を減らすことが期待できます。
掃除をする
帰宅時に持ち込まれた花粉や換気時に家の中に入ってしまった花粉などが、床やカーテンについています。家の中に存在する花粉の量をできるだけ減らすために、こまめに掃除をしましょう。
洗濯物は室内に干す
洗濯物を外に干すと花粉がついてしまうので、できれば部屋の中に干すようにしましょう。部屋干しすれば、窓を開ける必要もないので、花粉が家の中に入ってくることを防げます。
花粉症による熱が辛い場合は、医師に相談しましょう

花粉症の症状と似ている症状を示す病気もあります。治療法は病気の種類によって異なるため、症状の原因となっている病気を特定することも大事です。これまで花粉症ではなかった方も新たに花粉症になっている可能性もあるため、花粉症が疑われる症状があらわれた方は、医師の診察を受けることも検討しましょう。適切な対処をすれば、花粉症の症状を軽減することができます。
特に、次のような場合は早めに医療機関を受診しましょう。
- 38度以上の高熱が出ている
- 微熱や熱っぽい状態が長引いている
- 黄色や緑色の粘り気のある鼻水が続き、頬や額など顔面に痛みがある
- のどの強い痛みや腫れ、痰を伴う咳がある
- 息苦しさや、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がある
- 市販薬を使っても改善せず、つらい症状で日常生活に支障が出ている
花粉症の診療は、耳鼻咽喉科やアレルギー科、内科で受けられます。お子さんの場合は小児科、目の症状が強い場合は眼科でも相談できます。
花粉症の症状で苦しんでいるにもかかわらず、多忙のため医師の診察を受けられないという方には、オンライン診療をおすすめします。予約・診察・薬の配送・支払いまでオンラインで行えます。
時間を効果的に使えるため、多忙の方には特におすすめの診療方法です。
まとめ

花粉症で発熱する理由や対処方法、風邪による発熱との違いなどを紹介しました。まれですが花粉症でも発熱することがあります。また花粉症と似ている症状を示す他の病気が加わっている場合もあるので、花粉症での発熱に適切に対処するためには発熱を引き起こしている原因を明らかにする必要があります。熱っぽさや倦怠感が長引く場合や、38度以上の高熱が出た場合は、副鼻腔炎やインフルエンザなどの感染症が隠れていることもあります。花粉症と発熱について困る場合は、できるだけ早く医師に相談するようにしましょう。
SOKUYAKUは、花粉症治療のためのオンライン診療サービスを行っています。花粉症で苦しんでいる方は、オンライン診療の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考文献
- 一般社団法人日本アレルギー学会 アレルギーポータル「花粉症」
https://allergyportal.jp/knowledge/hay-fever/ - 厚生労働省「花粉症 的確な花粉症の治療のために」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/dl/ippan_zentai.pdf - 厚生労働省「最適使用推進ガイドライン オマリズマブ(遺伝子組換え)~季節性アレルギー性鼻炎~」
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000565815.pdf - 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会『鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版』金原出版、2024年
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
1.
当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
2.
当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
3.
当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
4.
前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。









