マンジャロはオンライン診療可能?|副作用や危険性・社会的な課題についても解説
この記事の結論
- ●マンジャロはオンライン診療で処方を受けられますが、ダイエット目的は適応外使用の自由診療で、保険は使えません
- ●医師の診察なしに通販や個人輸入で入手するのは避けてください。偽造品のリスクがあり、健康被害が出ても公的な救済制度の対象外です
- ●費用は薬代だけでなく、診察料と送料を足した総額で比べます
- ●吐き気・下痢・便秘などの副作用が出ることがあり、嘔吐を伴う激しい腹痛が続くときは急性膵炎のおそれがあるため、すぐに受診が必要です
最近、ダイエットのための手軽な痩せ薬として話題になり、また、オンライン診療で手軽に入手できると話題の「マンジャロ」について解説します。
副作用をはじめとする危険性、厚生労働省やPMDAからの注意喚起がある現状など、使用については正しい知識が必要です。
今回は本来の使用用途や痩せる仕組み、痩せ薬として使用する際のリスク、それらを踏まえて利用を検討する場合には、人目を気にしなくて済むオンライン診療も利用できるのかなど、マンジャロについて詳しく解説します。
オンライン診療SOKUYAKU(ソクヤク)
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- ● 365日・土日祝も受診可能
- ● 20,000件以上の医療機関・薬局と提携
- ● 安心の保険診療で料金も明快
マンジャロとは|2型糖尿病の治療薬「チルゼパチド」
マンジャロは、日本イーライリリーが製造販売する2型糖尿病の治療薬で、2023年4月に発売されました。有効成分はチルゼパチドで、週1回、ペン型の注射器で皮下注射します。1型糖尿病の方には使えません。
GIPとGLP-1の2つの受容体に作用する仕組み
マンジャロは、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用する持続性のGIP/GLP-1受容体作動薬です。GIPとGLP-1は、食事をとると小腸から分泌されるインクレチンと呼ばれるホルモンです。
血糖値が高いときにすい臓からのインスリン分泌を促して血糖コントロールを改善するほか、胃の内容物の排出を緩やかにし、脳に働いて食欲を抑えます。2型糖尿病の治療では血糖値(HbA1c)の改善に加えて体重の減少もみられ、臨床試験でも体重の減少が報告されています。体重がどの程度減るかには個人差があり、食事療法や運動療法と組み合わせることが前提です。

肥満症の治療薬「ゼップバウンド」との違い
チルゼパチドは、肥満症の治療薬「ゼップバウンド」の有効成分でもあります。ゼップバウンドは2024年12月に肥満症の効能で承認され、2025年4月に発売されました。
マンジャロとゼップバウンドは同じ有効成分ですが、承認された効能が違います。マンジャロの効能は2型糖尿病で、肥満症の治療では条件を満たせばゼップバウンドを保険診療で使えます。ゼップバウンドの保険診療は、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、BMIが35以上、またはBMIが27以上で肥満に関連する健康障害を2つ以上もつ方で、6か月以上の食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合に限られます。処方できる医療機関にも要件があります。同じく肥満症の治療薬には、セマグルチドを有効成分とするウゴービもあります。
表① マンジャロとゼップバウンドの違い
| 項目 | マンジャロ | ゼップバウンド |
|---|---|---|
| 有効成分 | チルゼパチド | チルゼパチド |
| 承認された効能 | 2型糖尿病 | 肥満症 |
| 保険診療 | 2型糖尿病の治療で適用 | 条件を満たす肥満症の治療で適用 |
| ダイエット目的の処方 | 適応外使用の自由診療 | 保険診療の条件を満たさない場合は自由診療 |
マンジャロのオンライン診療|ダイエット目的の処方と受診の流れ

マンジャロは、オンライン診療でも医師の診察を受けて処方してもらえます。ダイエット目的では保険が使えず、自由診療になります。
ダイエット目的は適応外使用の自由診療
2型糖尿病の診断がない方が、痩せる目的でマンジャロを使うことは、承認された効能から外れる「適応外使用」です。適応外使用は保険診療の対象外のため、薬代・診察料ともに全額自費の自由診療になります。
日本糖尿病学会は2023年11月、美容・痩身目的の処方を宣伝する広告に懸念を示し、2型糖尿病の患者への供給を守るよう求めました。厚生労働省も、美容・痩身目的の適応外使用は安全性と有効性が確認されていないとして、2026年にも適正使用を求める通知を出し、注意喚起を続けています。
予約から薬が届くまでの流れ
予約から薬が届くまでの一般的な手順は次のとおりです。
- クリニックのWebサイトやアプリから診療を予約する
- 身長・体重、既往歴、服用中の薬、妊娠・授乳の有無などを問診票に記入する
- 予約時間にビデオ通話で医師の診察を受ける
- 処方が決まったら、クレジットカードなどで薬代を決済する
- 冷蔵のままクール便で発送され、自宅で受け取る(予約から受け取りまで自宅で完結)
オンライン診療は、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に沿って行われます。かかりつけ以外の医療機関で初診からオンライン診療を受ける場合は、診察の前にビデオ通話での診療前相談が行われます。処方の可否は、医師が問診票の内容と診察をもとに判断します。初回の診察で処方が決まれば、2回目以降は再診で体調や副作用を確認しながら用量を調整します。BMIや既往歴によっては処方を断られることや、採血などの血液検査を求められることもあります。
オンライン診療と来院(対面)の違い
オンライン診療は、通院の時間がかからず、待合室で他の患者と顔を合わせずに診察を受けられる選択肢です。一方、触診や採血ができないため、持病がある方や血液検査が必要な方は、来院による対面の診察や、内科・肥満外来など糖尿病の専門医が診る医療機関が向いています。副作用が出たときに対面でも相談できるクリニックかを確認しましょう。
※処方の可否は、医師の診察・判断によります。
通販・市販・個人輸入では入手できない

マンジャロは処方箋医薬品のため、ドラッグストアの市販薬や通販では購入できず、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。
個人輸入やネットの入手経路と偽造品のリスク
海外の通販サイトや個人輸入代行、フリマアプリなどでは、日本で未承認の海外製品や、マンジャロと称する製品が流通していることがあります。正規の卸業者を通らない入手経路では、品質管理や冷蔵での輸送が保証されず、適切な薬剤かどうかを確かめられません。
米国では、製造販売元がマンジャロの偽造品に注意を呼びかけています。厚生労働省も、個人輸入した医薬品には偽造品のおそれがあること、SNSやフリマアプリでのGLP-1製剤の個人間の売買は法律で禁止されていることを示し、正規の入手経路を使うよう求めています。
健康被害が出ても医薬品副作用被害救済制度は使えない
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使ったにもかかわらず重篤な副作用が出た場合に、医療費や年金などを給付する公的な制度で、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営しています。
個人輸入した医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。美容・痩身目的の適応外使用も、厚生労働省によると給付を受けられない可能性が非常に高いとされています。副作用が出たときの医療費は自分で負担することになるため、処方の前に医師から注意事項の説明を受けておきましょう。
マンジャロのオンライン診療の料金|薬代・診察料・送料の総額で比べる

自由診療のため、料金はクリニックごとに異なります。薬代だけでなく、診察料と送料を合わせた総額で比べましょう。
薬代の目安
薬代は用量が上がるほど高くなり、2.5mg・5mg・7.5mgなどの用量ごとに価格が決まっています。注射の回数は週1回で、1本が1週間分のため、4本で1ヶ月分が目安です。
2026年10月時点で、当社提携のオーロラクリニックでは、2.5mgの4本セットが17,800円、5mgの4本セットが29,800円で、診察料・再診料は0円、送料はクール便で全国一律3,000円です。
診察料・送料・定期便
薬代のほかに、初診料・再診料などの診察料と、クール便の送料がかかるクリニックがあります。定期便やまとめ買いで割引がある一方、解約の条件が決まっている場合もあるため、申し込む前に確認してください。
表② オンライン診療でかかる費用の内訳
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 薬代 | 用量と本数で決まる(2.5mgの4本セットなど) |
| 診察料 | 初診料・再診料(無料のクリニックもある) |
| 送料 | 冷蔵で届けるクール便の送料 |
| その他 | 定期便・まとめ買いの割引、解約や返金の条件 |
※処方の可否は、医師の診察・判断によります。
マンジャロの使い方|週1回の皮下注射と保管方法
マンジャロは週1回、同じ曜日に自分で皮下注射します。2.5mgから始め、4週間後に5mgへ増量するのが基本です。
ペン型注射器の投与方法と用量の増やし方
マンジャロは、1回使い切りのペン型注射器(アテオス)で、注射針を取り付ける必要がありません。お腹(腹部)や太もも、上腕に皮下注射し、注射する部位は毎回ずらします。
用量の規格は2.5mg・5mg・7.5mg・10mg・12.5mg・15mgの6種類です。添付文書では、2.5mgで開始し、4週間後に5mgへ増量すると定められています。効果が不十分な場合は、4週間以上の間隔をあけて2.5mgずつ増量でき、最大用量は15mgです。用量は医師の判断で決まるため、自己判断で増量したり、投与をやめたりしないでください。
表③ マンジャロの用量と増量のスケジュール
| 時期 | 1回の用量(週1回) | 内容 |
|---|---|---|
| 開始〜4週間 | 2.5mg | 開始用量 |
| 5週目以降 | 5mg | 維持用量 |
| 効果が不十分な場合 | 7.5mg・10mg・12.5mg・15mg | 4週間以上あけて2.5mgずつ増量(最大15mg) |
冷蔵での保管と受け取り
マンジャロは冷蔵庫(2〜8度)で保管し、凍結させないようにします。凍結した製剤は使えません。冷蔵庫に入れられない場合は、30度以下の室温で21日以内に使い切ります。
オンライン診療ではクール宅急便やチルドゆうパックなどで発送されるため、受け取りの日時を指定し、届いたらすぐに冷蔵庫へ入れましょう。
マンジャロの副作用と受診の目安

マンジャロでは、吐き気や下痢など胃腸の副作用が多くみられます。頻度は低いものの、急性膵炎などの重篤な副作用も報告されています。
よくある副作用
主な副作用は、悪心(吐き気)、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲減退、消化不良などの胃腸の症状です。用量を増やした直後に出やすく、多くは時間とともに軽くなります。下痢や嘔吐が続くと脱水になり、急性腎障害につながることがあるため、水分を十分にとってください。倦怠感が出ることもあります。
重大な副作用と受診の目安
重大な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、アナフィラキシー・血管性浮腫、腸閉塞(イレウス)が報告されています。
- 嘔吐を伴う激しい腹痛や背中の痛みが続く:急性膵炎のおそれ
- 右上腹部の痛み、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる):胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸のおそれ
- 冷汗、動悸、手のふるえ、強い空腹感:低血糖症のおそれ(インスリンやSU薬など、ほかの糖尿病の治療薬と併用している場合に起きやすい)
- じんましん、息苦しさ、顔や唇の腫れ:アナフィラキシー・血管性浮腫のおそれ
- お腹の張り、強い便秘、嘔吐が続く:腸閉塞のおそれ
これらの症状が出たら投与を中止し、すぐに医療機関を受診してください。
極端な食事制限や糖質制限との併用は避けてください。甘酸っぱい口臭、嘔吐、強い倦怠感はケトーシスのおそれがあり、日本肥満学会は投与の中止と受診を呼びかけています。
マンジャロを処方できない人・注意が必要な人
マンジャロは、体質や持病によっては処方できません。問診では既往歴や服用中の薬を正確に申告しましょう。
次の禁忌に該当する方は、マンジャロを使えません。
- マンジャロの成分で過敏症を起こしたことがある方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡・前昏睡の方、1型糖尿病の方
- 重症感染症の方、手術などの緊急時の方
膵炎の既往歴がある方、重い胃腸の病気がある方、腎機能障害のある方などは、医師が慎重に判断します。添付文書には、BMIが23未満の方では有効性と安全性が検討されていないと記載されています。
妊娠中・妊娠の可能性がある方には投与しません。妊娠を希望する方は投与中と最終投与後1か月の避妊が必要です。授乳中の方、経口避妊薬(低用量ピル)を服用中の方も医師に伝えてください。開始直後と増量直後は経口避妊薬の効果が弱まるおそれがあります。ダイエット目的の処方では、BMIが低い方や未成年の方、65歳以上の方などは、クリニックの方針で対象外となることがあります。
オンライン診療を選ぶときのチェックポイント

- 医師の診察があり、問診で既往歴や服用中の薬を確認している
- 正規の卸業者から仕入れた日本国内の正規品を扱い、冷蔵で発送している
- 薬代・診察料・送料を合わせた総額が明示されている
- 副作用が出たときの相談先や、対面で受診できる体制がある
- 定期便の解約条件や返金の条件が明記されている
よくある質問

Q. ダイエット目的でも保険は使えますか?
A. 2型糖尿病の治療では保険が適用されます。ダイエット目的の処方は適応外使用のため保険適用外で、自由診療になります。肥満症の治療では、条件を満たせばゼップバウンドなどを保険診療で使えます。
Q. 初診からオンライン診療で処方してもらえますか?
A. 初診からオンライン診療で処方しているクリニックがあり、処方の可否は医師が診察で判断します。オンライン診療の指針により、かかりつけ以外の初診では診療前相談が行われ、処方できる薬や日数に制限がかかる場合もあります。医師が対面での診察や血液検査が必要と判断した場合は、来院を求められます。
Q. 診察なしで購入できますか?
A. できません。マンジャロは処方が必要な医療用医薬品で、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。
Q. 注射を打ち忘れたときはどうすればいいですか?
A. 次の投与予定まで72時間以上あれば、気づいた時点で打ちます。72時間未満のときはその回は打たず、次の予定日に打ちます。2回分を一度に打たないでください。
Q. マンジャロ以外にはどんな薬がありますか?
A. 同じGLP-1受容体作動薬には、1日1回服用する内服薬のリベルサスや、週1回注射するオゼンピックがあります。メトホルミン(ビグアナイド薬)やSGLT2阻害薬も2型糖尿病の治療薬ですが、ダイエット目的での使用はいずれも適応外使用です。肥満症の効能で承認されているのは、ウゴービとゼップバウンドです。
Q. 届くまでに何日かかりますか?
A. クリニックの在庫状況や配送エリアによって異なります。予約の前に、発送までの日数を確認しておきましょう。
Q. 使用をやめた後にリバウンドすることはありますか?
A. 投与をやめると食欲が戻り、体重が増えることがあります。継続するか、やめる時期や減量のペースを医師と相談し、食事や運動の習慣も見直しましょう。
まとめ

マンジャロは2型糖尿病の治療薬で、ダイエット目的での処方は適応外使用の自由診療になります。オンライン診療でも医師の診察を受ければ処方を受けられますが、通販や個人輸入での入手は避け、総額・副作用が出たときの対応・禁忌などの処方の条件を確認してからクリニックを選びましょう。気になる方は、オンライン診療で医師に相談してみてください。
※処方の可否は、医師の診察・判断によります。
参考文献
- マンジャロ皮下注 添付文書(2026年9月改訂・第11版)|PMDA
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_2499422G1024_1_11 - マンジャロ 患者向医薬品ガイド|PMDA
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/530471_2499422G1024_1_00G.pdf - マンジャロ発売のお知らせ(2023年4月)|日本イーライリリー
https://mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2023/23-08_co.jp.pdf - ゼップバウンド承認のお知らせ(2024年12月)|日本イーライリリー
https://mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2024/24-45_com.jp.pdf - ゼップバウンド発売のお知らせ(2025年4月)|日本イーライリリー
https://mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2025/25-12_com.jp.pdf - 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(肥満症)|PMDA
https://www.pmda.go.jp/files/000280607.pdf - GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解(2023年11月)|日本糖尿病学会
https://www.jds.or.jp/uploads/files/document/info/jds_statement_GLP-1.pdf - 医薬品・医療機器等安全性情報 No.406|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001177708.pdf - GLP-1受容体作動薬等の適正使用に関する通知(2026年6月)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001720946.pdf - GLP-1受容体作動薬等の適正使用の再周知(2026年10月)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001759620.pdf - 安全な減量に関するステートメント(2026年10月)|日本肥満学会
https://www.jasso.or.jp/data/Introduction/pdf/safe-weight-loss_statement_20261001.pdf - GLP-1受容体作動薬の個人輸入・個人間売買について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index_00003.html - 医薬品等の個人輸入について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html - 医薬品副作用被害救済制度 Q&A|PMDA
https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr-sufferers/0034.html - オンライン診療の適切な実施に関する指針(令和8年4月改訂)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/001685701.pdf - Lilly warns about counterfeit Mounjaro and Zepbound(2024年6月)|Eli Lilly and Company
https://investor.lilly.com/node/50966
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